ネズミのメモ用紙

読書用の備忘録のために色々読んだ本の雑感を書いていく予定です

知の整理術 pha著 だいわ文庫 2019

知の整理術 pha著 だいわ文庫 2019

 

 本ブログを書くことになったきっかけの1冊。インプット、アウトプット両方に関してのハウツーが入っている上に、それらが非常に具体的で実践しやすいのが特徴。以下、それぞれの特に良いと思った点を列挙する。

 

・インプット

覚えたいものを抱えて散歩する/ボーっとする(p.81~)

 覚えたいものがある時、実際に頭に染み込ませる(記憶を強固にする)には時間がかかるので事前にインプットを行ったのち無意識的に整理する時間を用意するという趣旨の実践的内容。”何もしない”に価値を持たせることができるというのが個人的には大きなポイント。

 

読書メモについて(p.105~)

 読んだ本について個人的な感想を元に重要度別にメモする内容を変えるということが書いてあった。例えば重要度が最低のも=自分でためにならないと思ったものは、その本を読んだことだけ記録し、最もためになったと思うものには書いてみるというもの。読書メモは以前より実践してみたいと思っていたが、すべての本にやる必要がないと気付かされた。この本で一番参考になった部分はおそらくここだと思う。

 

・アウトプット

「ネット」活用術(軽いアウトプット法) (p.136~)

 インプットに比べて範囲が広くなってしまっているが、元々アウトプットのやり方を読みたくて買った本なのでそこはご容赦ください。

 ブログで他人に解説する等アウトプットを通してインプットを強固にするといった内容もあり、SNS等含めて上手に活用するなぁと感心した部分。特に面白かったのは「ブログ名+xxx」という検索ワードで自分の書いた内容を探せるようにするとよいという部分。自分の記憶の反芻のための労力を外部に出すことができるようにするというのは本当に感心した。

 

 この本の手法は最初の1歩に使ったり、テストに向けたインプットには有用であるが一方で、ある程度理解している内容をさらに極めるといった際には役に立たないことが多いようにも感じた。その点はうまいこと使い分けていく必要があるだろう。