ネズミのメモ用紙

読書用の備忘録のために色々読んだ本の雑感を書いていく予定です

写経してみた

 絵の模写と同じように文章も書き写すことで上手くなる、らしい。こんな風にブログを書くことを始めてみて、文章を書くのが下手だなぁと思うことが増えたので、ひとまずこの土曜にやってみた。模写と同じようなものだとすると、一日二日で上手くなるような即効性はないのだろうけど、ひとまずの感想としてはこれは続けられそうな気がする。端的に、楽しい。

 創意工夫的な意味では全く頭を使わないんだけど、全く頭を使わないわけでもなかった。文章を書く、特に手書きで文章を書くと自分で思っている以上に文章にも手癖があることが分かる。この単語を使うときは次はこういう語を使って、語尾は……みたいなことが結構ある。そして、それが作者と違うと集中してないと違う文章を書いてしまう。綺麗な字を書くことは目的としてないので殴り書きではあるのだけど、それでも文字を書くペースで文章を読むことになるから、かなりゆっくりと舐めるように文章を読むことになる。見る場所を決めて、ピントを合わせて、見えているものの考察をする、という流れがあって、頭の使い方としては顕微鏡でものを見る時に似ている気がする。理科の授業のワクワク感なのかもしれない。あと、単純にとても狭い視野にグッと集中して、周りの世界から切り離されるほど一点に集中するのはちょっとした快感がある。気が付いたら一時間が流れていたのは最近集中力が落ちてきていたのもあって、久しぶりの感覚だった。

 長期的な効果については、また書いていこうと思う。